自分らしいことvs研究室の資源

研究室の学生には自分らしい研究をしてもらいたい。でも、研究室が持っている機材、フィールド、専門性、人材などの資源には限りがあり、自分らしさとマッチするとは限らない。
私は、物質生産の研究室に所属していて、植生学の修士論文を書かせてもらいました。いま考えると、間違いも多く、恥ずかしいものですが、まわりの人とまるでちがうことを研究していました。
私には、GrimeとMuller-Donbois & Elenbergの教科書が頼りでした。いまにして思えばどうして悩んだりしないで勉強しなかったのだろうと思います。
さて、私の研究室はやはり植物個体群生態学に向けて装備しています。研究室を希望する学生は動物生態学しか学んだことがなく、動物を希望しがちです。はたして、今年度はどのように折り合いが付けられることでしょうか。