2011-01-01から1年間の記事一覧

黒川農場まで自転車で

私は国立市に住んでいる。黒川農場までの経路は、電車を使うと、谷保駅―南武線―登戸駅―小田急線―新百合ヶ丘駅―小田急多摩線―黒川駅―徒歩という経路になり、1時間15分くらいかかる。 黒川の汁守神社のお祭りのときに、汁守神社から大国魂神社まで5kmしか離れ…

卒論中間発表会

きのう、すなわち11月22日は、緑地系研究室合同卒論中間発表会だった。研究室内では9月に中間発表会を行っているので、私の研究室の学生は慣れているはずだったのだが、それなりに深夜まで練習して発表会に臨んだ。 自分の研究室では、これまでの蓄積で、言…

研究室の入室条件

21日から私の所属している農学科の卒業研究の研究室の入室の手続きが始まる。私の研究室は広い意味の里山をフィールドとし、学生が一人でできる小規模な研究を一人一人が完結するというタイプの研究を行っている。 永年やってきたのは、オートエコロジーすな…

研究者と市民

私は研究者である前に、市民でありたいと考えている。 絶滅危惧植物の保全活動にかかわるのは、研究対象だからではなく、それをやらずにはいられないからだ。 都庁で働いていたころに、都庁の橋の工事でカワラノギクの大きな個体群が破壊された。結果的に、…

改心したマニアは役に立つ

今日から、自然情報に加えて、自分が考えていることを書くことにします。 タイトルは慶応大学のK先生の言葉です。生明祭で、私が部長をしている植物保護研究部が学生部長賞をいただきました。この部の生体展示が研究室(応用植物生態学研究室)では議論を呼び…

カワラノギク調査

しばらくお休みしていましたが、カワラノギクの開花期になって、調査を再開しました。 昨日は、関戸橋に行きました。中河原と聖蹟桜ヶ丘の間の橋です。 関戸橋の右岸下流に1本のサイカチが生えていました。実をつけていました。すごいとげでした。 京王線の…

ツルノゲイトウ

農場の工事現場の、調整池の堤防の上に見かけない白い花が咲いていた。 花序が手に刺さって痛かった。 草型は地面を這っていた。 帰って調べてみると、ツルノゲイトウという外来種だった。 昔、ナガエツルノゲイトウを印旛沼で調べた学生がいた。考えてみる…

キカシグサ

私の研究室では黒川に水田を借りている。その水田の管理は黒川観光農業振興会にお願いしていて、作業の指導に当っていただいている。今日は稲刈りだった。 水田と、水だけ張っている水張り水田にはキカシグサがたくさん生えていた。キカシグサの発芽特性を調…

カワラノギク栽培地の管理放棄

出水の影響を把握するために、多摩川の友田から小川まで、それに下流を点々と自転車で踏査してみた。 羽村運動公園の下のいきいき92の圃場にはカワラノギクが毎年植栽されるが、今のところ少数の個体が残っているだけであった。羽村堰下橋のはむら自然友の会…

多摩川の出水

私の住んでいる国立市ではまとまった雨は降っていないけれども、天気予報によれば上流ではずいぶん雨が降ったようである。昨日の夕方、永田橋付近にいってみたところ、比高の高いA工区は冠水していなかったが、C工区やD工区の大半は冠水していた。 中規模の…

ツバメ

3年生と葛西臨海公園に行った。鳥類園の下の池のヨシ原をツバメが数羽飛び交っていた。 大学一年生の子どもが生まれる前に、大阪市立自然史博物館の催しで、淀川のツバメのねぐらを観察に行ったことがある。東京から来たと言ったら博物館の人が驚いていたっ…

標本庫

おととい、千葉県立中央博物館の標本庫にうかがいました。標本は27万点あり、毎年1万点登録が増えるそうです。 私はオオマツヨイグサの標本をみせていただきました。古い標本の中には花が半径数センチある大輪の個体もみいだされました。千葉県立中央博物…

陰葉と陽葉

おととい、千葉県立中央博物館に俱楽部の学生3人と研究室の学生3人と行きました。 いつも見学する自然生態園にいったところ、葉のパンフレットがあり、陰葉と陽葉のページがありました。大島海浜植物群落で私が問題にしたトベラについても、陰葉と陽葉の写…

圃場の除草

昨日は大学の圃場の片付けの日だった。 私は農学部出身ではなく、不器用なので、こうした作業は苦手である。 でも、昨日は輿水先生がいかに器用に美しく手入れするかということに感動し 自分ももっと腕を磨きたいと思った。私は実生が好きなので、ついつい実…

ぺたんこになったアマガエル

台風が近づく中、千葉大学の大学院の集中講義で黒川を案内した。 水田のイネは40cmくらいの草丈に茂り、変態したばかりのアマガエルの成体を 踏みつぶしそうになる場所が多かった。 農場が完成して車両の通行量が多くなると、アマガエルはどうなるのか心配に…

青森空港のオオイタドリ

環境教育学会で青森大学に行った。 雑草を探して歩いた。 青森駅近くのイタドリは大きさも永田地区と変わらず、太平洋側のものと変わらなかった。 やや落胆という感じだったのだけれども、青森空港にはオオイタドリがたくさん生えていた。 カワラノギクプロ…

青森大学の樹木

環境教育学会で青森大学に来ています。 京都外国語大学の畑田さんの講演を聴いて、今までごく私的なことと思っていた講義が実は普遍的な技術として捉えられることを知りました。私の発表はごく私的出来事としての授業改善についてだったのですが、来年度から…

スズメのお宿

このところやたら忙しくて、大学の近くのホテルに泊まったり、タクシーで家まで帰ったりで、何も目に入らなかった。 日曜日に、日曜日だから少し早く帰ろうと思って、西三田団地の方を回って帰ったら、今もスズメのねぐらがあることが分かった。 郵便局のあ…

生田坂の野草

登校路、通称生田坂の斜面には、野草が多い。 この坂をバリアフリーにするために、いろいろ検討した末に、下にビルを建て、エレベーターで学生を上にあげ、 緩やかな橋で坂を上るという案が出されて、決定となった、 昨日21時過ぎに、工事を担当する会社の現…

窓からみえる木々

研究室の窓から、エノキが見える。工事の計画があるので、余命は短いだろう。窓から見える景色は長いこともないので、まぶたに焼き付けておきたい。 エノキと並びの植えますにはイロハモミジの仲間の樹木が植えられている。翼果が上を向いている枝が多い。 …

まだ咲いているコケリンドウ

昨日、久しぶりに土手を通ったら、まだコケリンドウが咲いていた。 楊枝でつけたマークは分からなくなってきたので、赤いストローでつけ直しておいた。 他に、ネジバナが咲いている。 背の低い草原は、刈り取りが丁寧になされれば成り立っていくようである。…

イヌシデの芽生え

農場のビオトープを伐開してから2カ月余りが経ち、芽生えがたくさん現れた。

穴刈りの目的

昨日、黒川から研究室に戻ってきたら、穴刈りの生態的な意義を研究しているTくんに会った。日照確保のために行っているのなら、水田の南側に限られるはずだが、北側の下部谷壁斜面も草刈がされていたので、他にも目的があるのではないかと考えている。たくさ…

草がなくなってきた

農学科2年生の授業「植物分類・形態学」では、授業の最後に校内の雑草を観察してもらっている。植物の形態を模式図で覚えただけでは役に立たないからである。 実物を見てもらうをさまざまな誤解が顕在化する。 ところが、この時期になると、草刈が進んで、草…

草がなくなってくると

農学科2年生の授業「植物分類・形態学」では、授業の最後に校内の雑草を観察してもらっている。植物の形態を模式図で覚えただけでは役に立たないからである。 実物を見てもらうをさまざまな誤解が顕在化する。 ところが、この時期になると、草刈が進んで、草…

黒川農場林縁の毎木調査

黒川農場の北側の林縁の樹木が、北側の農家の要望によって日照確保のため伐採されることになった。300本ほどの木を伐ることは残念である。 しかし、これは谷戸の微地形に対する生態系の配分を適正に戻すことになると考えて、反対しなかった。 伐採予定の樹木…

コケリンドウの土手の草刈り

昨日は天気予報に反して午前中直射日光が射していた。そこで、花が咲いているのではないかと思って、前に書いたコケリンドウの咲いている土手に行ってみた。土手は草刈りが終わっていた。コケリンドウがなくなっているのではないかと思って目を凝らしてみる…

井の頭自然文化園水生物館

今日は地学実験の進化について学ぶ時間で、井の頭自然文化園の水生物館とオシドリ舎を使って、脊椎動物の上陸について考えてもらった。 水族館は涼しく居心地がよく、カイツブリの雛も見ることができてとても楽しかった。 終わってから20名くらいの学生が残…

シイノキの花

シイノキの花が咲いている。特有のにおいですぐにわかる。 伊豆大島の椎の実の形については、小石川植物園の山崎敬先生のお手伝いで研究したことがある。最初の学生の奥津くんと伊豆大島のアロザイム分析を行ったこともある。 シイノキの花は見かけとは異な…

井の頭自然文化園のアカゲザル

農学実験Ⅴで、井の頭自然文化園の動物解説員馬島さんのお世話になって、アカゲザルの行動を観察した。今回は、飼育係の臨時の作業があって、サルの行動がいつもと違っていた。 サルは個性があるのでおもしろい。 今回は学生の遅刻が多くて、十分な体験ができ…