2012-01-01から1年間の記事一覧

集中講義の準備

今日はあすとあさっての集中講義の準備だった。亀山先生が「緑地生態学」で講義されていた授業なので、一人で担当するときには「緑地生態学」を教科書にしていた。今年は二人で半分ずつ担当するので、教科書を指定するのは学生に気の毒だと思って、プリント…

育ち

学部間共通総合講座の時に、仙台から東京の府中の大学に来てみたら、街中に林が多くて驚いたという話をうかがった。同じような場所でも、私が育ったところは林がなく、戦時中の工員寮と見渡す限りの麦畑だった。麦畑は団地になった。団地の予定地の一部は、…

科学を道具に!

今週末に目黒区の生物多様性地域戦略の委員の方とお話しする機会がある。昔のように、自己紹介プリントをつくってみようかと思っている。 むかし使っていた自己紹介プリントは、科学を道具として使いこなして、それぞれの市民が自分らしく生きると言うキャッ…

イルミネーション

広島の平和大通りのイルミネーションを案内していただいた。 とても輝かしく、美しかった。 数年前の卒業研究で、光害のことを調べたことを思い出した。 ヒトはなぜ光が好きなのだろう。翌日の今日、昼間、同じ場所に行ってみると、イルミネーションの装置は…

里山ボランティア

20年以上前からのかかわりである里山ボランティアが盛んになり、自分たちのやり方を考え直す機会になっている。私たちは生態学から入っているので、生態学万能論に陥りやすい。 里山にはいろいろなかかわり方があり、それが里山らしいところだ。 ただし、個…

収穫祭

今日は、黒川観光農業振興会のご指導を受けて栽培している水田でとれたお米を振興会の農家と一緒に食べる収穫祭の日でした。会場の黒川公会堂には7名の農家の方が来てくださいました。 卒業研究を黒川で行っている4年生の発表を聞いていただいて、生きものに…

多摩ニュータウンの東西

今年度の後期は「里山入門」という学部間共通講座を黒川農場で寄稿している。今日は、都庁の先輩、井出さんの多摩ニュータウンの講義だった。 井出さんのお話には、今まで知らなかったことがたくさんでてきた。そのひとつが、多摩ニュータウンはベッドタウン…

自分らしく生きることの大切さ

生物多様性を学ぶ人は、個性を大事にしなくてはいけないと思う。 私の先生の佐伯さんはとても変わっていて、かつ誠実だった。学科の会議に行って、生態研はフィールドがあるから研究室は狭くてよいのではないかと飯野先生に言われてその通りだと思って場所を…

学生の研究の自由

私は学生に対して基本的に放任することにしている。研究の、企画、実施、取りまとめ、発表、研究費の獲得というサイクルの一部でもいいから、学生が自分の力でやってもらうことで、人間的な力が付くと思うからである。 それと比べれば、学問的な成果なんて影…

エコグラフィー

昨日は卒論中間発表会だった。私の研究室の卒論のテーマの多くは、「〇〇における××の△△」というタイトルである。 これは、私が枚挙の生態学エコグラフィーを実践していることによる。明治大学に移ってきたとき、学生の数は17名、よその人からはカワラノギク…

科学を現実の社会に

今から40年近く前に、都立赤塚公園のニリンソウを守る活動をしていて、おもしろかったのは、科学を現実の社会に役立てることができたということによる。今も、それが一番おもしろいことだ。 でも、授業(緑地管理学)をしていると、学生はそうではないことに…

研究室訪問

入室選考が近づき、2年生の研究室訪問の季節になった。 私の望みはお互いにあとでしまったと思わないことだ。 そのためには、正直に、自分のことを話さなければいけないだろう。 少ない時間をやりくりして会うのだから。

発信に応じてくださる市民

日曜日のシンポジウムには主催者側も含めると100名ほどの方がお集まり下って盛況でした。発信したいことはたくさんありますが、聞いてくださる方あっての発信なので、とてもありがたく思っています。 たくさんのネットワークの中で科学者として重層的に生き…

生物多様性キャンパス戦略

シンポジウム

昨日は、「二次的な自然の管理と生物多様性キャンパス戦略」のシンポジウムを生田キャンパスで開催し、70名あまりのお客さんが来てくださった。やはり、生物多様性の時代になっているんだということを感じた。また、大学の社会的な責任の一つに、歴史的に成…

地べたの研究

高校生の頃に読んだ小田実の本に「鳥瞰図」ではなく、「虫瞰図」の提案が載っていた。 なぜか、私の人生はこれで決まったようだ。 私は研究の高みに登りたいと思ったことがない。地べたを歩く虫のように世間がみたい。 都庁で働いた時には、5つの職場で働い…

ときどきとってもはずかしいことがある。 わざわざ約束したのにすっかり忘れてしまったことなど。。。 今日はC市の審議会、先週の金曜日にわざわざ現地調査の日程を組んでもらったのに、すっかり忘れてしまった。 私は、現場主義者なので、現場に行かないと…

稲刈り

私の研究室では、農場の隣に水田と元水田を借りている。今日は、稲刈りだった。 農地の管理と作業の指導は黒川観光農業振興会にお願いしている。今日は雨だったので、機械を使って稲刈りをすることになった。機械が回らない部分は先に手刈りを行った。 稲刈…

進学の動機

進学の相談をしていると、野生動物に関係したことを研究したい高校生と出会うことがあります。私は、自分の研究室が、野生動物だけに関心があるのではなく、人と自然との関係に関心があるのだということを伝えるようにしています。でも、よくわかってもらえ…

gravel-bed river

私たちは礫河原の自然を調べて来た。 世界ではどこに礫河原があるのだろうかと思い、キーワードを探して、検索してみた。 そのキーワードが、gravel-bed riverである。ものすごくたくさんの論文があって、びっくりした。日本の川は特殊だと習ったような気が…

審議会

今日はT市の審議会だった。 片道2時間以上かかる遠方なので、T市の細部は良く知らない。 速記も入っているので、何か発言しなければいけないと思うので、 なるべくはじめのうちに1回は発言するようにしている。でも、遠方の住人だからこそ、気づけることをみ…

夢と現実

学部の3年生の時の電子顕微鏡の実習。ガラスナイフで切片をつくった。 ガラスナイフは非常に鋭利な刃物だが、すぐに切れなくなる。 ナイフ用のガラスを割って、作り直したような記憶がある。私が自分の目標にしているのは、ガラスナイフである。 一時の鋭さ…

ハナミズキ

自宅の前の街路樹はハナミズキだ。ちょうど咲き始めている。 ハナミズキを見ていて思ったのだが、1つの生物群集の中で開花期はうまく分散しているのだろうか。 分散していることがよいとも限らない。ポリネーターが多いときに、花も多いのがよさそうだ。生き…

コナラの花序

研究室のある第一校舎4号館の中庭には、クヌギとコナラが植えられている。クヌギの方が生育がよく、大木になりつつある。クヌギは花序がたくさんついた。コナラは火曜日にみていたら、わずかに花序がついている。 生田緑地でコナラの新葉と花序をスケッチす…

玉川上水

玉川上水に行った。鷹の台駅から玉川上水駅まで歩いてみた。 橋の上から横断面を見ると、高木は落葉樹、亜高木は落葉樹で、葉を展開中、 場所によってはササがあり、草本もある。深く浸食された水路には、常緑樹の若木が茂っている。カクレミノ、ユズリハ、…

城山のニリンソウ

Iさんの調査の手伝いで、谷保の城山歴史環境保全地域のニリンソウの調査を行った。ニリンソウは、早いところで一分咲き、遅いところでは咲き初めだった。 土壌水分計での調査を担当した。城山の地形は、段丘崖なので、高い部分と低い部分に分かれる。低い部…

ケヤキ

ソメイヨシノが満開だ。どの枝も花が咲いている。 それに引き換え、ケヤキは、一本の木の中に葉と花序がついている枝もあれば、まだ芽吹いていない枝もある。なぜ、そろわないのだろう。 佐伯先生が理学部二号館の屋上から観察しやすいので、ケヤキを研究材…

自由度あるいは放任度

私の研究室の構成員は私を入れて29名。教員は私1名である。 基本的に学生のやりたいことを研究してもらってきたが、就職活動の激化に対応して、このところ早い時期に学生のやりたいことを聞いて相談し、実際に調査のできることに加工して、調査を行ってもら…

トウキョウサンショウウオ

Sくんはトウキョウサンショウウオの研究がしたいということでこの研究室を希望した。しかし、なかなか希望はかなわなかった。やっと、八王子市の丘陵で、トウキョウサンショウウオのためのビオトープと周囲の小川をみせていただくことができた。 今年は寒冷…

ソメイヨシノの開花

昨日の朝、隣の中学校のソメイヨシノが一部開花していた。春の嵐が始まった15時ごろの国立市では街路樹のソメイヨシノが開花していた。 東村山キャンパスに雑木林のようすを見に行った。柵はロープが切れているところが多く、杭が倒れている場所もあった。も…