科学を現実の社会に

 今から40年近く前に、都立赤塚公園のニリンソウを守る活動をしていて、おもしろかったのは、科学を現実の社会に役立てることができたということによる。今も、それが一番おもしろいことだ。
 でも、授業(緑地管理学)をしていると、学生はそうではないことに気づかされる。学生にとっては、科学なんか何の魅力もないのかもしれない。
 でも、40年もたってもなお、ボクは初心に立ち戻ることができる。

 植生管理計画は、科学そのものだ。仮説を立てて、実際にやってみて、モニタリング結果に応じて、改善する。でも、分かっていないと思う役所も多い。