2013-01-01から1年間の記事一覧

夕暮れ

我が家は、中学校の東側に建っている。西側にはプールと校庭があり、その西には高等学校がある。校庭のへりにヒマラヤスギやメタセコイアなどの樹木がある。 夕日の時はきれいだと思っていたのだが、子どもが北欧に行ったようにきれいだとつぶやいていた。 …

時間

足のけがのために2か月お休みすることになり、その2か月が近づいている。 2か月前には気が遠くなるほど長い時間だったのだけれど、過ぎてしまえば意外と短い。 いつもと違って、時間があり余るほどある毎日は、引き際が悪くて、迷惑をかけた。いつもの中途半…

合意形成

自然が大切な場所にかかわる人たちがどのような意思を持っていて、異なる意思をどのように調整しているかに興味がある。 異なる意思を戦わせるだけでなく、もう一歩上の段階にステップアップしていく術をみいだしたい。 それは、議論することではなく、一緒…

プロフェッション

私は現実の社会と関係のない研究室で大学院生の時期を過ごし、一方で河川や公園という社会とかかわる場所で研究を行っていたので、矛盾があった。佐伯先生は、自分のプロフェッションにかかわることについては、社会にかかわらなければいけないと言っていた。…

地理学からみた生き物文化

足を痛めているので、買い物に行くことができない。便利なのは通信販売だ。本はすぐに届くし、いくらでも買える。今は、先ほど届いたNature and Societyシリーズの「生き物文化の地理学」を読んでいる。 この本では、地球上に暮らす生き物と人のかかわり方を…

随行者

足にけがをしたので、一人で調査に行ってはいけないといわれている。調査は一人で行くのでいろいろなことを感じ取ることができるのに。一緒にいる人のために気を遣っていたら、気づかなくなってしまうことが多い。 気を遣わなくてよい随行者を探さなくてはな…

権威も権力もない社会

クリスマスイブにほしいものは、権威も権力もない社会です。社会は大げさかもしれませんが、自分のまわりの集団がそうなることを願っています。 学問の世界の権威と権力を見直し、少しだけ現実の世界に役立ち、人々の思いの豊かさに貢献したいと思うのです。…

ロジック

研究室の入室選考が始まり、今年も入室希望の学生に差をつけて、合否を区別しなければならない時期になった。 私は、卒業研究のテーマについて説明してもらって、その論理性を評価することに重きをおいている。学生の時に、佐伯先生に研究はロジックがすべて…

足にケガをしてから外出の予定のある日には雨が一度も降らなかった。ところが、とうとう雨が降って出かけることができなかった。 今は、内側から順に、靴下、サポーター、紙製の袋をつけているだけなので、雨に弱い。靴を履こうにも、サポーターの上からでは…

自分の研究とその分野で最先端の研究

きのうのゼミで話したこと。 正先端の研究を知っておいたほうがいいけれど、それは絶対やらないように。 自分にオリジナリティのないことはおもしろくないから。 最先端とは地学切り口の研究を考えだすところにおもしろさがある。もちろん最先端を極めること…

シラカバ

隣の家の入り口のシラカバの根元が腐っていたそうだ。 本来は寒いところの樹木が暖かい場所に植えられて、成長が良くなった分だけ、虫にやられやすくなる。学生の時に習ったとおりだ。

パワーポイント

足にけがをしていて、黒板に文字を書くことができないので、パワーポイントで授業をしている。教壇にも登れないので、パソコンを反対に向けて操作している。 足が治らないと、外に出られないので、環境教育の体験をしてもらうことができない。1月にはやりた…

変わり者

私は、佐伯先生からオリジナリティが大事だということを習って育ったので、自分は変わり者でよいと思っている。私の研究はあまり生産と関係がないので、農学の中では変わっている。応用学という社会に役に立つ科学のなかで、外来種や絶滅危惧種という人間生…

落葉

窓から見えるソメイヨシノにもう葉は残っていない。先日から、残った葉の量はどんどん減少したようである。 ここでどんどん減少したというのには、大きく分けて2つの場合がある。一つは同じ量だけ減少し続けた、もう一つは同じ割合で減少し続けたという2つ…

自分らしさ

自分らしさは模倣から生まれる。 私は、佐伯先生の真似をしていることが多いことに気づいた。独創性を求め、変わり者で、よく考える。先生のようなレベルには到底達することはできないが、真似している点は多い。 真似を意識すると違いにも気づく。研究室の…

カワラノギクは絶滅の渦を遡れるか

「絶滅の渦」についてこの頃考えている。 カワラノギクについて「絶滅の渦」の類似の図を書いたことがあるのだが、最近多摩川でやっている保全・再生活動で「絶滅の渦」を逆戻りして、 絶滅の心配のない状態にするという意識を共有できないかということだ。 …

黒川と府中

足にけがをしてタクシーで移動していると、いままでの自分の知識の間違いに気づくことがある。 黒川の汁守神社と尾根の反対側の町田の飯守神社は府中市の大國魂神社の膳部を扱う神社だそうだ。汁守神社には国立から生田キャンパスの2/3くらいの料金で到達し…

説得

生物多様性の主流化という目標に対して、現実はまだ追いついていない。でも、かんたんな努力でどんどん社会が変わっていくようなことはあまりおもしろくないように思う。むずかしくていいし、それがおもしろい。 研究室の選択に来た2年生と話して思ったこと。

5%

隣の学校のソメイヨシノがほぼ落葉した。まだ残っている葉は5%くらいしかない。空がよくみえる。 光合成をたくさんした葉はいろいろな部分がぼろぼろになっているのだろう。

動物の記事

原稿を書くために必要だったので、読売新聞のヨミダス歴史館で検索してみた。クマ約2万件、カラス約6千件、ハト約5千件、スズメ、カブトムシ約3千件、オオタカ、クワガタ約2千件、カワセミ、カルガモ約1千件、ブッポウソウ約100件、カワラノギク約40件であっ…

枯れ木

卒業研究においてコゲラの研究をしている3年生がいる。公園では危険な木は伐採されるので、枯れ木は伐採されがちである。営巣木が伐採されたこともあった。 そこで、大量に枯れ木があるフィールドを探すことにした。天敵のガによってミズキが大量に枯死した…

自分らしいことvs研究室の資源

研究室の学生には自分らしい研究をしてもらいたい。でも、研究室が持っている機材、フィールド、専門性、人材などの資源には限りがあり、自分らしさとマッチするとは限らない。 私は、物質生産の研究室に所属していて、植生学の修士論文を書かせてもらいまし…

エレバーターの故障

1日のシンポジウムは、大盛況でした。 私は最近は里山をめぐる合意形成について考えているので、そのことを 話しました。 シンポジウムが終わると、エレベーターが故障していました。 職員の方の中に私と体のサイズが近い方がいらっしゃって、肩を借りて階…

価値観の相対性

よく腹を立てて人のことを悪く言ってしまうことがある。 でも、価値観は相対的なものであり、相手がそうなのはそれなりに、 あるいはこちらから見れば譲れない理由があるのかもしれない。 価値観は相対的なものなのだということ忘れないようにしたい。特にち…

初めて一人でシンポジウムへ

1ヶ月前に左足にけがをして以来、初めて一人でシンポジウムに出かけて講演します。松葉杖でタクシーに乗り、会場までタクシーで、会場で車いすで待っていてもらいます。今まで、家族に付いてきてもらっていたのですが、いつまでも甘えてはいられません。条…

尾根の林

足にけがをして、府中県道をタクシーで帰ることになった。こもれびの丘に連なる尾根の雑木林は、夕日の背景にシルエットになってきれいだった。 雑木林が使われていた昭和30年代までは、雑木林はもっと小さかったはずなので、このような景色は見られなかった…

卒業研究の自由度

私の所属している学科では3年生から研究室に所属して卒業研究を行う。そのため、ちょうど今、研究室の入室ガイダンスが行われ、2年生が個別に話を聞きにくる。 昨日は、6人の2年生と話した。私は卒業研究の内容をこまごまと決めたくはない。2年生は若い同時…

大学通りの紅葉

国立駅の南側の大学通りには、桜とイチョウが交互に植えられている。桜はソメイヨシノが多い。 今日、久しぶりに通ったところ、葉のほとんど落ちた桜が目についた。イチョウはまだ黄色い葉をたくさんつけているものが多かった。 個体単位でみた時、早く落葉…

入室ガイダンス

私の勤務している大学では11月の末から12月のはじめに、2年生が卒業研究を行う研究室を決めるためのガイダンスが行われる。 研究室の案内は印刷されて冊子になっているのだが、この時期に考えていることをプリントにしたくなって、いつも新たにプリントをつ…

校庭の景色

我が家の隣は中学校で、その向こうは高等学校である。標準的な高さの落葉樹の2倍の樹高の木が3本見える。2本はヒマラヤスギ、1本はメタセコイアである。 これらの背の高い木は、周りの木と比べてずっと高いので、光をめぐる競争の結果とは思えない。もともと…