2014-01-01から1年間の記事一覧

カラの混群

多摩丘陵にあるキャンパスには冬になるとカラの混群がやってくる。昨日は、研究室のある建物の前のケヤキにカラの群れがいた。胸に黒いネクタイがないものがめだった。自宅のある武蔵野台地ではみかけたことがない。点在する樹木を利用しているのだろうか。 …

入室希望の2年生の面接

今回は研究室で研究したいことを面接の前にメールしてもらって、若干のやりとりをして、研究室で実現可能なテーマに修正してもらってから、面接をしています。 ステートメントすることは重大です。面接のときに話してくれるテーマが2年間の研究テーマになる…

海浜植物の発芽実験

葛西海浜公園の護岸に生育しているウラギク、ホソバハマアカザ、ヨシの種子発芽実験を食塩水の濃度を変えて行っている。温度は20度に設定し、24時間蛍光灯の光が当たる条件である。 今日は、実験開始後4日目で、食塩の濃度0%区で、ホソバハマアカザが約20…

現実の世界をおもしろいと思う心

私は大学院まで生態学を学んでいた。そのときは普遍的な法則を見つけることが研究だと思っていた。都立赤塚公園のニリンソウの保全活動をしてみて、現実の世界で活動する研究があることを知った。それが、生態工学で、赤塚公園のニリンソウを守る方法を実際…

河口域の自然

たまたま河口域をフィールドにする学生がいるので、ウラギクの塩分濃度に対する発芽特性の実験を再度行うことにした。 河口では風散布種子はどのようにして移動しているのだろうか。橋があるとどうなるのだろうか。

入室選考

私の所属している学科では3年生と4年生が研究室に所属して卒業研究を行います。今はちょうど2年生が研究室を選ぶ時期に当たっています。そのため、短期間にたくさんの2年生と面談しなければならず、時間繰りに苦労しています。 でも、2年生にとっても私にと…

学生との意識のギャップ

私の研究分野は造園学の一部である生態工学だ。 造園学は人と自然との空間的関係学とされる。生態工学は人と野生の生きものが共存するための技術学だ。 大部分の研究室の学生の研究は、生態学つまり野生の生きものがどのように生活しているかの研究であり、…

湘南小学校のカワラノギク

相模川の河川敷には民有地が多い。湘南小学校の所有地は河川敷に位置している。 1990年にカワラノギクの野生の個体群を探した時に、相模川で見つかった唯一のまとまった個体群がこの個体群であった。最近子の個体群が衰退したので、別の場所を造成して新たな…

オオオナモミ

東京港野鳥公園の前浜干潟で、たくさんの果実をつけたオオオナモミをみつけた。子供のときだったら、うれしかったことだろう。 多摩川では、オオオナモミが多かったのは私が学生の頃で、最近はめっきり少なくなった。 オオオナモミは動物付着散布の代表のよ…

ススキの穂

相模線で橋本駅と茅ヶ崎駅を往復したので、車窓から見える植物の分布を調べてみた。ススキはほとんどの駅間で旺盛に生育していた。ちょうど穂が出ているのでよく目立った。 そのあと、多摩川に行ったところ、ススキが咲いていた。禾のある花だ。 河原の高い…

利尻島

ゼミ合宿で利尻島に行ってきました。 利尻山は険しくて、天候が悪くて、登れませんでしたが、ポン山も十分に楽しめました。研究テーマを見つけてまた行きたいです。

モノレール

私はモノレールに乗ることが好きだ。特に、夜のモノレールが好き。 さらに、川を渡るときの、暗黒の世界が最も好き。 この世の人の営みが、明かりの濃淡に現れる夜間において、河原が一番暗いように思われる。この暗さが、オオマツヨイグサのポリネーターで…

モノレール

コアジサシ

メーリングリストを見るだけになってしまったリトルターン・プロジェクトの活動は、メーリングリスト上ではよく知っている。今年度は、子アジサシがたくさん来ているらしい。 多摩川の圏央道の橋付近、小作堰下、羽村運動場前、永田地区、関戸橋に子アジサシ…

サクラの葉

桜餅を食べるときに、サクラの葉について目が向く学生を育てたいと思い、 ソメイヨシノの葉を授業でスケッチしてもらいました。 1対の腺点を全員みつけてスケッチしていました。その役割はアリを引き寄せるという意見が多く出ました。 托葉はほとんどの場合…

植生管理から生態系管理へ

いまは、野鳥の観察を目的とした公園に行く途中である。 一方で、「植生管理から生態系管理へ」という雑誌の記事について考えている。 こうした公園こそ、生態系管理のたまものであるはずだと考えながら。保全地域が指定された時代背景によって保全計画が大…

ケヤキの種子散布

けやきの実が大きくなった。といっても、それほどの大きさではないが。小枝ごと散布すると聞いていたが、今日の強風で、実のついた小枝が飛んでいた。 目にゴミが入ったものの、強風にもいいことがあるものだ。

ツツジの蜜標

多くのツツジの花には蜜標と呼ばれる斑点がある。5枚の花弁の上側の1枚に位置している。 これがどのような機能を持つのか、学生と一緒に観察しているのだが、現実の観察に基づく答えがなかなか見つからない。 巷に流布する仮説はいくつかあるようだが、私た…

ヒバリ

子どものころの国立市は一面の麦畑。ヒバリが天高くさえずっていました。 麦畑は1960年代に団地となり、ヒバリは全く見かけなくなりました。 昨日行った多摩川の河原では、天高くヒバリがさえずっていました。背の低いイネ科の牧草の生え具合が麦畑に似てい…

タヌキ

2日の20時過ぎに自転車で一橋大学キャンパスの北側の道を走っていたら、ネコのようでもう少し太った動物が横ぎりました。一橋大学の外周は50センチくらいの垂直な壁になっています。ここは一跳びで超えました。斜面を登り、フェンスに行く手を阻まれて、うろ…

生田緑地

いつも来園者の少ない日に行くのだが、今日はみどりの日とあって、来園者が多かった。 ヤマツツジが満開だった。 今年度は生田緑地を授業でできるだけ活用してみようと思っている。

植物のミクロな分布

タガラシの分布が一様ではなく偏っていたという報告がゼミであった。昨年は一面だったジロボウエンゴサクが今年は少ないのはなぜかという話が赤塚公園であった。教科書には、オオバコ属の植物の実生の定着のセーフサイトが種によって異なることが載っている。…

シジュウカラ

確かにさえずっていました。 ウグイスやヒヨドリもにぎやかだったのですが、多くの学生がシジュウカラをみつけていました。 4000円の双眼鏡は、使い方の説明には十分でした。 天気も良く楽しい実習でした。

囀るシジュウカラ

今年の農学実験Ⅴでは、シジュウカラのテリトリーマッピングの調査を生田キャンパスで体験してもらう予定です。これは、3年生の自然教育園のコゲラの調査がおもしろかったからです。 さらに、自分と同じ空間に棲んでいる生きものに気づくことがおもしろいと思…

生態学とは?ワークショップ

研究室に入室する予定の2年生に関心のありそうな生態学関係の図書を読んできてもらい、そのなかでこれが生態学だと思ったフレーズを抜き出し、KJ法で整理してもらった。 今回は本に書いてあるフレーズの整理だけれども、2年後には自分の研究に基づいたフレー…

歩く

足のけがが治って、3か月ぶりに歩く場所が多い。秋から早春に一足飛びに風景が変わったので、楽しく歩いている。 月末には農工大まで歩いて雪が残っていたので楽しかった。 今日は鉄道敷の植物の調査の下見で、国分寺駅へ。北口の区画整理が進んでいた。立川…

風邪

今度は、ひどい咳と発熱で、5日間休んでいる。どうやら2か月間休んでいる間に体力が低下したようだ。 3日に多摩川に一緒に行った学生もひどく雨に濡れてしまったので、風邪をひいていないか心配だ。 この日は楽しいこともあった。建築の会社がやっている喫茶…

日常に戻る

23日に松葉杖がはずれ、夜遅くなる日も多くなってきた。 昨日は遠くの食堂まで歩いていけるようになった。もっとも今日は足が痛いが。ディスエイブルな状態から、少しずつできることが増えていくことは楽しいものの、自分のからだの回復にマッチしているとは…

9時からの会議

足が不自由で、松葉杖をついていると、9時からの都心の会議への出席はむずかしい。 あすは、9時日本橋三越の向かいの会議室。国分寺駅発6時10分の特急成田エクスプレスで東京駅まで向かい、1時間半喫茶店で時間をつぶし、それから会場に行く予定だ。 世の中…

寒さ

きょうは、寒波が襲来し、とても寒い。 まだできていない修士論文の読み合わせは当然のことながらできない。最終的には時間不足に陥るだろう。となると、副査の先生に迷惑がかかる。 5人の修士論文をどうやって2月7日に提出するかを考えると、なかなかむずか…