現実の世界をおもしろいと思う心

私は大学院まで生態学を学んでいた。そのときは普遍的な法則を見つけることが研究だと思っていた。都立赤塚公園のニリンソウ保全活動をしてみて、現実の世界で活動する研究があることを知った。それが、生態工学で、赤塚公園のニリンソウを守る方法を実際に提案し、実践できるようにすることが研究だった。
今までの私の研究室の学生の研究をみていると、普遍性を求めることのできる研究は多くないし、現実の問題を解決する研究も多くないようだ。もう一度、現実の世界の研究のおもしろさと大切さをもう一度確認することをしておきたい。