2011-01-01から1年間の記事一覧

春の雑草の同定

5月16日、授業で春の雑草の同定の練習をした。日浦(1975)の「自然観察入門」(中公新書)の5枚の表を用いて識別し、図鑑を渡して、記載内容と照らし合わせてもらった。 知っている植物を取り上げた学生もいたかもしれないが、名前が分かることの楽しさが伝…

オオムラサキの落花

オオムラサキ(ツツジ)について調べたいことがあったのに、強い雨の後、 花弁がボロボロになっているものが多かった。 上に高木があって、強い雨を遮る場所では花が残っている。 葉と比べて、使う期間の短い花弁を頑丈にするのは効率の悪いことなのだろう。

守るべきものは貴重種なのか面積なのか

学内で建物の工事があるということで、貴重な植物が生えていないか立ち会った。そのゾーンに1本しかないようなものは見つからなかった。 近くで、ミヤマナルコユリの花にハチが来ていた。ハチは、林の面積がある程度まとまってあることに対応してやってきて…

佐伯先生

私の卒業した研究室の先生は佐伯先生と言います。佐伯先生は、1953年の門司・佐伯の物質生産の論文が有名で、そのために本人の意思とは異なった人生を歩んだのではないかと弟子が思うような先生でした。 佐伯先生は先生と呼ばれることが嫌いで、弟子からも佐…

カタバミ

西暦2010年の多摩川を記録する運動の2010年4月の調査である、花の写真を整理するお手伝いをした。 カタバミがどうやら、カタバミとオッタチカタバミのようである。しかし、春早いのでまだ茎が伸びていないので識別できない。そので、最近はカタバミに目がい…

イチョウの根元

今日の農学実験Vで面白いことに気づきました。 イチョウの根元にエノキ、ムクノキ、ヒヨドリジョウゴなどの実生が多数生えていました。 イチョウの根元は種子が鳥の糞によって運ばれ、実生が人に踏みつけられないのがいいのでしょう。 もちろん、イチョウの…

大規模な木障刈り

11日の農場の地域連携の会議で、農場長が北側の水田を日陰にしている樹木を伐採すると約束していた。本来は、草刈刈りが繰り返されているはずの下部谷壁斜面である。 長年、草刈を行わなかったので、大木となった樹木におおわれている。この部分の伐採は、自…

ローカルテクノロジー

都庁の造園職の仕事をしていたころ、標準構造図集のお世話になった。 多摩川の礫河原再生事業はたくさんの河川に取り入れられている。 でも、もっと望ましいのはオーダーメイド、せめてイージーオーダーにすることである。 河川の特性に応じた、ローカルテク…

武蔵野台地の雑木林

私は国立市に住んでいる。箱根土地が開発した旧市街地からは、一橋大学を除いて雑木林はなくなっている。 今日行った、清瀬市に近い東村山市の部分では、雑木林が市街地や農地の間に残っている。病院の敷地ばかりでなく、民有地にも雑木林が存在する。 国立…

東村山のキンラン

東京都北多摩北部建設事務所が行っている東村山市内の都市計画道路の工事で、キンランなどの移植を大量に行った。たまたまかかわってしまったので、毎年キンランが咲く時期に確認に行くようにしている。今日は、大学院生2人と 3人で行ってみた。 移植したキ…

青い星の散りばめられた土手

今日は、お友だちのクリーニング屋さんのおばさんのところに行くために、 古い開発の切り土斜面を通った。黄色いニガナの花と水色のコケリンドウの花が めだった。 この斜面は草刈りが繰り返し行われていので、背丈の低い野草にとっては好適な 環境が保たれ…

木障刈り

黒川農場予定地の北向き斜面は、北側の水田を日陰にしている。 昔だったら、木障(こさ)になっているとして、とっくに刈り取られていたことだろう。 ところが、三沢川にフェンスがつくられたためにずっと刈り取られず、40年間の間に大木になってしまった…

相模川

今日は、予備卒論の準備で、3年生と相模川に行った。 河原固有植物を覚えてもらうためである。 今日は3種みせることができた。 2人もとても疲れた。なぜかというと、いしころの河原は歩くと少し めりこむのだ。めりこみの程度を測る方法を開発したいと思…

トトロの森

トトロ財団の荻野事務局長にお願いして事務局にうかがおうとしたら、ちょうどトトロの森を活動の歴史を振り返りながら歩く研修が実施されるので、参加させていただくことができた。 早稲田大学から入間市の宮寺まで4時間半くらいで歩いた。春の雑木林や丘の…

ぼくの生物学講義―人間を知る手がかり―

私は日高敏隆先生の著書や訳書を高校生の時に読んで生物学者になることを決心した。特に、通っていた高校のある国立市の公民館で、講演を聞いて、公民館だよりに短い文章を書かせてもらってから、進路は決定的になった。 この本は、京都精華大学の客員教授と…

ケヤキのはながら

清掃の方が、ケヤキのはながらをそうじしていた。1本の木で、コップ2杯分くらいになる。清掃の方のお話では雄しべが強くて、花粉で周囲が汚れてしまうということだった。 ケヤキは開葉が一本の木の中でもそろわない。花もそろわない。なんて不揃いな木だろう…

茅ヶ崎公園自然生態園

生田緑地の公園の管理と博物館の管理部門に指定管理者制度が導入されることになりました。そこで、横浜市でNPOが指定管理者になっている茅ヶ崎公園自然生態園で、自然が大事な場所の指定管理について勉強させていただきました(ありがとうございました!!)…

境川河畔林

3年生の市川さんの調査で、清水さんと境川の河畔林に行きました。守る会の方々にお世話になりました。私たちが時間を守れなくてご迷惑をかけてしまいました。 ニリンソウの分布要因を調査しています。この林はコナラがあまりなく、河畔という立地の特性が現…

いきものつながり

生物多様性は、生きもののにぎわいとつながりだといわれる。そのつながりの本が出版された。26はバッタの原っぱづくり丈の低い草、27はバッタの原っぱづくり丈の高い草、同じようなことをやってみようと思っていたので、役に立ちそうだ。

ガラスにぶつかるコゲラ

昨日から研究室の建物の周りのケヤキにいるコゲラが今日は大きなガラス窓に繰り返し挑んでいます。なんとか他に関心を向けてほしいのですが、私くらいでは気が散らないようです。

伐採

農場のビオトープに低茎草原を造成するために、1000平方メートルほど既存の林を伐採してもらった。 1000平方メートルは思ったよりも広く、生きているもの同士の連帯感から、木々に対して申し訳ない気持ちになる。 その分は、低茎草原の造成と管理に向けなく…

新学期

新学期ではあるものの、大震災のため、授業もガイダンスも延期。 新3年生と多摩川に調査に来ている。カワラノギクのサイズが何によって決まるかに 関心がある。