守るべきものは貴重種なのか面積なのか

学内で建物の工事があるということで、貴重な植物が生えていないか立ち会った。そのゾーンに1本しかないようなものは見つからなかった。
近くで、ミヤマナルコユリの花にハチが来ていた。ハチは、林の面積がある程度まとまってあることに対応してやってきているのではないかと思った。そうすると、貴重種を守るというアプローチには限界があることになる。林の規模がポリネーターを確保し、ポリネーターが来ることで貴重な植物が維持されているのだとしたら、規模が小さくなるにつれて貴重種も生きにくくなるからである。
しかし、キャンパスの面積は限られており、建物の需要は高い。そのうちには、建物の跡地を森にすることを考えなくてはならないであろう。