マージー川周辺のウラギク

9日はUCLに寄った後、ロンドンからリバプールへ移動。特急で、2時間余り。途中は田園風景で、日本の公園の目標とする景観はこのなだらかな低茎草原と樹林地なのだと感じた。リバプールに着くとすぐに日が暮れてしまい、調査はできなかった。
翌、10日は遊覧船に乗ってマージー川の川岸を眺めた。リバプール博物館周辺で干潮時に水面からでた泥の面を確認したが、陸上植物はみあたらなかった。
11日は、世界博物館に行き、展示の解説員に、ウラギクの研究をしていて、昨日探したが見つからなかったので、生育地を知っていたら教えてほしいとお願いしてみた。最初にお願いした方はトンボが専門だったので、もう1階上に行って相談するようにということだった。電話で問い合わせてくださって、サウスポートの塩沼地を教えてくださった。
サウスポートは1時間ほどかかるマージ―鉄道の終点だった。そこから30分余り歩いたところに大きな塩沼地があり、ウラギクのロゼットを4株確認することができた。種子を採取したかったのだが、冬の塩沼地を観察できただけでも十分だった。
夕方にはイギリス生態学会の受付を済ませて、ポスターを貼った。画鋲ではなく、ベルクロで貼るようになっていた。