生物多様性と生態系サービス

授業と研修で、生物多様性について話す機会があった。 そこで、生態系サービス(自然の恵み)があるから、生物多様性が大切だという説明に賛成か反対かを聞いてみた。 主に農学科3年生も、市役所の職員も、3人に2人は賛成、1人は反対であった。 私はいじわる…

ヒマラヤスギの雄花序

私の好きな言葉ではないが、中央緑地のヒマラヤスギの下に雄花序が大量に落ちている。風媒花にはこんなにたくさんの花粉が必要なのだろう。 ここでは、ヒマラヤスギの実生を見た覚えがない。結実しているのだろうか。(11月22日)

旧中川

荒川とはちがって蛇行している旧中川に補足調査に行ってきた。 今日は上端から歩いてみた。 ボートの艇庫が橋の下にあり、ボートの講習会が行われていた。我々も生物多様性の講習会ができるくらいにならないといけないなと思った。 歌川広重の名所江戸百景「…

小櫃川河口

植物の補足調査として、千葉県の小櫃川河口に行ってきた。 歩道に沿って植物の名前が示してあり、海岸の見慣れない植物の名前がわかりやすくなっていた。 ヨシ、アイアシ、シオクグ、チガヤなどに混じって、ウラギク、ヒロハホウキギク、ホソバハマアカザが…

OB会

登戸の再開発ビル。 今回は大勢のOB、OGが集まってくれた。21年目の明治大学の教員生活だが、 学生の成長についての話を聞くことは楽しい。 子どもが同じ学校に行っているので、ふだんはあまり参加できない同じ研究室のOBと一緒に来たとか、結婚することにな…

学生のお祝い

今日は学園祭のなかび。OB会が開催される。 今回から、投稿論文が印刷された学生、院生、卒業生に、お祝いを差し上げることにした。空を飛ぶ大きなものが好きなwさんには、NASAが開発したボールペン、論文に加えて国際学会でのポスター賞を受賞したOくんに…

中学校での授業

千代田学の一環として、生物多様性の普及という活動を行っている。 中学2年生を対象に、地形、公園の変わった場所変わらない場所、都市の生態ネットワーク(エノキとムクノキの葉の比較)、公園の池のヒキガエル、公園付近の樹林地のタイワンリスについての…

関戸橋

東京都の道路工事で、橋が架け替えられる。 カワラノギクを守りたいので、助言している。 このあたりのカワラノギクは、府中四谷橋の工事の際に絶滅した個体群に由来する種子を府中の市民の方々に託したものだ。 花壇状の植栽とほぼ野生状態の個体がある。 我…

鶴の恩返し

3時から書き始めて、短い原稿が一つできた。 実質A4、1枚程度のものなら小一時間でできることが多い。 書き始めるまでの方がたいへんだ。 締切と書きたいという意欲をどのように整合させるかはむずかしい。 約束したばかりの仕事に対する意欲は高いのだが、…

カワラノギク調査(2016年まとめ)

この秋の調査では、近くにあるものをひとまとめにして数えると 鬼怒川本流 4ヶ所 大谷川 1 多摩川 5 相模川本流 6 中津川 1 で確認することができた。 多摩川の1970年代のように、部分的にせよ雲のように花が咲いたと言えるのは、鬼怒川2ヶ所、多摩川1…

ウラギクの種子

11月8日に葛西海浜公園東なぎさの清掃があり、それに便乗してウラギクを見に行った。潮回りが悪く、私は近づけなかったが、協力してくださった2人が確認してきてくださった。 許可を得て、海浜公園事務所近くのウラギクの種子を採取したところ、1株あたり1…

カワラノギクin上三川町

今日は朝、5時半に家を出て、中央線、武蔵野線、京浜東北線、東北線各駅停車、ラピッド快速、関東バスを乗り継いで、鬼怒川のほとりの公園へ。 前回は暗くなってしまって発見できなかった場所だ。 今日行ってみると、花はほぼ終わり、種子が稔っている個体が…

定期試験の終了

7月29日で定期試験は終了した。 ロンドンに行くつもりだったので、採点は早く終わった。 しかし、葛西臨海公園の研究イベントの際に痛めた腰が治らなくて、調査に出かけることが困難だ。 約束したことしかできない日が続いている。 しかたがないので、塩沼地…

三崎の臨海実験場(5月15日)

昨日の夜からクラス会で三崎に来ている。京急の始発駅の三崎口駅は昔とあまり変わっていなかった。 海産無脊椎動物を間近にみることは少ないので、とても楽しかった。 同級生の変貌ぶりに驚かされた。 魚屋さんはとってもそれらしい。 小網代のすぐ隣だった…

ヒメウズ(5月14日)

学部間共通総合講座「キャンパスとその周辺の自然に学ぶ」は和泉キャンパス。 ヒメウズは健在で、研究棟周辺だけでなく、メディア棟の近くの植え込み地にも見られた。 玉川上水上の草地は、きちんと管理されていた。シロバナタンポポの花は終わっていたが、…

スダジイ(5月8日)

結婚式の会場。 大きなスダジイの木に花が咲いていた。 卒業生が5名、木の名前を考えていた。なかなかスダジイが出てこなかった。 新郎の市役所の採用試験では樹木の葉の名前を尋ねる問題が出題され、新郎は全問正解だったそうだ。いつの間にそんな能力を身…

キンラン(5月7日)

キンランの移植のお手伝いをしたことがある。その後の林の管理が気になっていたので、見に行ってみた。花はほぼ終わりに近づいていた。 工事を担当した部署は現状を把握していないようだったので心配していたが、利用者の多い場所を中心にある程度の管理がな…

エゴノキの花

オトシブミをみにいったら、エゴノキの花が咲いていた。 釣り鐘型の花には例年は新歓コンパの時にコマルハナバチが来ていたことが懐かしい。 お茶の水中通りのエゴノキにはコマルハナバチが来ているだろうか。(5月6日)

停電対応

私の研究室のあるキャンパスには高圧受電設備が1式しかないので、取り換えや点検のときには停電になる。 今日は取り換えで、研究室は1時間の停電だった。 停電が終わったので、別の校舎であすの授業のプリントをコピーしていると、短時間の停電があった。片…

昭和記念公園こもれびの里

久しぶりに時間があったので、こもれびの里に行ってみた。 狛江から移築した農家はちょっと立派すぎるという印象だった。 麦畑には穂が出ていた。 子どものころの国立市(現在の富士見台団地)は一面の麦畑だったことを思い出した。 自分がかかわったことの…

向いていないしごと

私には与えられたしごとができないときがある。 亡くなった母には誰だってできるのだからできるはずだと言われたものだが、できないことはできない。 ここのところ、やらなければならない大学のしごとがまさにそうなのだ。そこで、家族のアドバイスで、事務…

大学のしごと

昨日の作業は思ったよりもこたえたようで、起きてみたら12時だった。 大学の自己点検評価のしごとが気になって、すぐに起きて作業したが、 手本となる報告者3冊が研究室においてあることに気づいた。4時30分に家を出て、5時前の電車に乗って、大学へ向かった…

カワラノギクプロジェクトの除草

カワラノギクプロジェクトのA工区の除草。 実生が思ったよりも少ないような気がした。 ロンドンの除草と違って、しゃがんだ姿勢で行うのがつらかった。 テリハノイバラのとげが軍手に刺さって、指にとげが刺さり、翌日には腫れていた。生きものを見ながら作…

一橋大学の自然

私は国立市に住んでいる。一見すると緑の多そうな街なのだが、昭和初期の開発とあって、公園を計画的に配置するような制度がなかったようだ。そのため、一橋大学のキャンパスが唯一のまとまった緑といえるだろう。 「国立市内の自然をよく見てくれてありがと…

小笠原の着生シダ

2度めの小笠原。 修士課程のMさんの研究のフィールドを見ておくためにでかけました。 父島では思っていたよりも着生シダは少なく、 大神山公園周辺のオガサワラビロウにはほとんど付いていませんでした。 母島のマルハチにはたくさん付いていました。 父島よ…

さがみはら生物多様性ネットワーク

本日は設立総会。道に迷い、開会時刻ぎりぎりに会場へ。会費を納めるつもりでうかがったのだが、今日はまだ納入できなかった。 来賓の市議会議員のみなさんの多いことにびっくりした。 午後はシンポジウム。秋山幸也さんのご講演には知らなかった相模原市の…

新宿御苑母と子の森

新宿御苑にも里山ゾーンがある。新宿門を入って、右の母と子の森だ。 気根を伸ばしたラクウショウなど大木も多い。 都心の大規模緑地や庭園の生きものをよく見ておきたいと思っている。カエルやイモリがやってくるロンドンの豊かな自然は庭園のおかげだとSil…

なくなってきた木の実

冬が長く続いている間に、鳥に食われてなくなった木の実と、どうやら嫌われて残っている木の実があるようだ。 大学の登校路のムラサキシキブには全く実が残っていなかった。隣のヘクソカズラには実が残っていた。これはヘクソカズラの実がカラカラに乾燥して…

市川市自然観察園

今日は卒業研究のフィールド調査で、市川市自然観察園へ。 谷津で、谷底は草原、斜面では雑木やシラカシが大きくなっていた。この木を切らないと、谷津に光が当たらなくなる。 二ホンアカガエルの卵塊がいくつかみつかった。雨のたびに増えるそうだ。 今日の…

相模線

茅ヶ崎市まで移動するために、相模線に乗っている。 海老名駅の手前までは相模川の段丘崖のみどりがよくみえた。たぶん、特別緑地保全地区に指定されているみどりだ。線路の周囲は水田が多かった。 海老名と厚木は開けた市街地で、崖線はみあたらなかった。 …